引っ越しをすることになり新居も決めたので、これを機会にしていままでとは違う自分の部屋の空間を表現していいきたい。だけれども、何にポイントを置いて考えたら上手くいくのか分からない。
どうせなら家具も新調したいけれど、まとまりがつかなくなったら大変だ。他の小物類も、家具などが決まらないとどうしていいのかわからない。こまった。
以外にこんなことで悩むケースは多いと思います。部屋の印象を決める一番の要素って、実はカラーコーディネートなんです。
ベースカラーに合わせて、組み合わせる色(サブカラーまたはアソートカラー)を考えて、アクセントカラーを上手に使うことで、部屋の印象は大きく変わります。
ベースカラーは壁面や天井、それに床になりますから入居する前に部屋のイメージを決めてしまって、変更の必要があれば先に施工しておくことが必要になります。
今回は部屋のイメージを決定するベースカラーを使って、アソートカラーやポイントカラーをどうやって使うと、どんなイメージになるのか、と言うことを解説していきます。
ベースカラーとアソートカラー、アクセントカラーの比率は?
その部屋のイメージの基調を決める役割を持っているのは、なんと言っても一番面積の大きなベースカラーです。
多くのインテリアコーディネーターの方たちが言っているのは、ベースカラーが70%を占めるカラーコーディネートになるようにすることが、理想に近いということですね。
次にイメージの方向性を決めるアソートカラーですが、これは25%ぐらいの占有率があった方が表現しやすいけれど、35%を超えてくるとだんだんベースカラーの領域に入り込んでくるので、イメージが曖昧になるから注意が必要だといわれています。
要するに隙間なく家具を並べてしまうと、いつの間にか家具の色がベースカラーになってしまいます。
最後にアクセントカラーですが、これは5%ぐらいが適切だといわれています。アクセントに使うのですから、強い色調だったり反対色だったりするので、あまり占有率が多いと、ややバランスの悪いイメージになってしまうケースが多いし、逆に少なすぎると全体的に抑揚のない、ノッペリとした感じになってしまいがちなので、注意が必要になります。
新居の壁や天井、床が淡色なんだけど
天井や床が淡色、特に白やアイボリー系の場合ですが、カーテンやテーブル、ソファーなどの大面積の物を同系色でまとめてみると、広々とした空間を表現できてまとまりが良いですね。ベースカラーが白だったらアイボリーやサンドベージュなどを、アソートカラーに使うなどのやり方です。
アクセントカラーには、グリーン系を配置するとリラックスできます。他にはライトオレンジやピンク系を使うと、柔らかみと温かみを感じさせることもできます。
次に、カーテンやソファー、テーブルクロスやラグなどをライトブラウン系でまとめて、アクセントカラーにダークブラウンやグリーン系を配置すると落ち着きのある、優しい空間を表現できます。
新居の壁や天井、床がライトブラウンなんだけど
この場合は、同系色である濃い目のブラウン系の家具とラグを配置します。部屋が暗くならないように、カーテンに白を使うと失敗しません。アクセントカラーには、濃い目のグリーン系の小物や植物を使うと、破綻なくまとめることが出来ます。
もうひとつは、ライトブラウンと相性のいい同系色に見えるようなオレンジ系を使うことです。ソファーやカーテン、テーブルクロスなどに使うと、まとまりがよくて、しかも温かみを感じさせてくれます。それに、ちょっとポップなイメージにもすることが出来ます。
アクセントカラーには赤味のあるブラウン系や、グリーン系を使うと暖色系のアソートカラーで緩んだ感じを、引き締めてれます。
こんな感じで、ベースカラーに対してアソートカラーをどう使うのか、アクセントカラーは何にするのか、などを決めていくと面白いですね。
ちなみにアソートカラーは家具やカーテンなどのアイテムになりますが、アクセントカラーは、クッションや花瓶などの面積も体積も小さいアイテムが適しています。小さいものなので、配置をするときに自由度が高いのでやりやすいからです。
ベースカラーに合ったカラーコーディネートをして、素敵な新居の空間を演出してみてください。